長谷川光志
What I am
シンガーソングライター、長谷川光志って
いったい何なのだろう
と考えてみる。
考えるほどわからなくなる代表格みたいな思いつきの疑問だけれど、考えてみたくなるときだってあるのだ。
ありもしない答えなら自分で作ればいいし、答えに近づくには比べないことだと思った。ただ自分で自分を「これが自分だ」と言えることってなんだろう、と。
それだけのことが難しい。
いったい僕はこれまでなにを支えにして、なにを指針にして、どんなことを思って歌ってきたのだろう。なにが目標で、僕はいったいどんな歌うたいなのだろう。
ささやかにだけれど、ひとつ言えるのは
まっすぐに歌ってきたということ。
なんと漠然として、しかし核心的な。
まっすぐに歌う。
言葉にすればただそれだけ。
ではまっすぐに歌うというのはどういうことか、と考えはじめるとまた無限ループに逆戻りしてしまう。まっすぐとは。姿勢か、信念か、思想か、発声か、曲そのものか、生き方なのか。
四季の折々で、旅の折々で、人生の折々で
まっすぐに歌うということ。
若さなりの、年を重ねたなりの
まっすぐで歌うということ。
さまざまな心模様の中で
まっすぐに歌うということ。
僕はそれが、聴いてくれる方に対しての
歌い手としての意思表示みたいにして
まっすぐに歌ってきたと思う。
そんなことを考えながら今
「僕はシャッターを切るところ」
という新曲を作っているところ。