• 長谷川光志

歌が生まれるとき

またひとり友達が遠くに行くという。


それは友達と言っていいのか、別に一緒に出かけたり呑みに行ったりしたわけじゃないんだけど。


それでもずっと友達のような気がしていたんだ。友達というのはお互いの心のありようだからね。


君のする挨拶や笑顔はとても素敵だったんだ。たとえ誰も返事をしなくても。誰が気にしていなくても。ずっとわかっていたし、気付いていたんだ。友達だからね。呼ばれたらいつでも走ってきて、どんなに疲れていても笑顔で話を聞いてる姿も。


君はまだまだ若いから、もっと好きな場所で好きなことをして、今よりも素晴らしい日々を、君にふさわしい日々を送るだろう。寂しいけどそれが一番嬉しいことさ。本当に寂しいけどね。


君が幸せであること、笑顔でいることは他の誰かを幸せにすること、笑顔にすることなんだ。それを僕は友達として、ちゃんと理解しているつもりなんだ。


それを願って、僕はここにいて、そしてこれからもどこかで歌っているよ。君が知らない時間に君が知らない場所で、今までと同じようにね。いつかまた出会えるかもしれない小さな希望だけは忘れずに。


大事な人がいて大切な歌がある。そう、これが僕にとっての音楽のあり方そのものなんだ。


#日記

#友達

#詩

#別れ

#friend

#音楽

#music

#歌が生まれるとき

0件のコメント

最新記事

すべて表示

ひろくん

死んだ祖母が会いにきた。 夢の中で、ふたりでいろんなところを旅してまわった。誰かの車に乗せてもらったり、電車に乗ったりして。 たくさんしゃべったり笑ったりして疲れた祖母は歩くのが辛そうだったので、僕は「おんぶしようか」とたずねた。「そうしてくれる?」と喜んだ祖母が僕の背中に体を預ける。肩越しに感じる息づかいが妙にリアルだった。夏の夜、懐かしい感じのする見たことのない町を歩いていた。 しばらく行くと