• 長谷川光志

ハロウィーン

すれ違った救急車にドキリ


今夜はハロウィーン。


たまにしか開いてないバー

店先に座る小さなマリオ。 片膝を抱えて赤と青と

桃みたいな頬。

日没がいきなり風を冷たくして


はて、今日何をした。


空欄を無理やり埋めるように

日記を書くようにして

ひと駅分を歩く。


闇に溶けながら

音楽にうっとりと黒人が揺れる

イヤホンから流れるのは

夜明けの歌だった。



すっかり濃くなった夜の隙間を

ぽつぽつネオンが甘く灯す

ーまるで映画のフレームレート。


ぼくはその気になって

すたすた歩く。

もしもこの道すがら

ばったり君に出会ったら

仮装を全部ひっぺがしてしまおう。


今夜はハロウィーン。


#ハロウィーン #詩 #poem #ポエム #10月31日 #詩作

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