• 長谷川光志

打ち砕かれて

打ち砕かれて


がらくたになったからだ


こなごなになって


砂に溶けるこころ


風に遊ばれて

流された、彼方まで


遊んでいるように

ステップを踏むように


スキップで行くように。


ばらばらになってしまっても


怖がることはないよ


怖がらなくていいんだよ


何もなかったんだから。


何もないということが


白日のもとに晒される喜びを


がらくたになったこころが


歌う

吹き渡る風の中で


打ち砕かれたことばが響く


ナニモコワクナイ


ダレニモクダケナイ


ナニニモシバラレナイ

裂け目に滲む紅、

滴り落ちて消えない



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