長谷川光志
音頭ボーイ

平成最後の夏。
梅雨明けしたというのに記録的な豪雨が続く。これ以上の被害が出ないことを祈りつつ、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
盆踊りはそもそも鎮魂歌。
死者の魂をおさめるもの。
河内家菊水丸に入れ込んだのは、2011年3月11日、東日本大震災のあとだった。
多くの被災者を出した震災後、音頭取りの初心に立ち返って盆踊りツアーを行うと宣言した河内家菊水丸。その姿がとにかくカッコよくて、CDもよく聴いたしYouTubeを見まくって、大阪にも会いに行った。
2011年6月の盆踊りツアー出陣式にも駆けつけたし(写真下/シェラトン都ホテル大阪にて緊張の待ち時間)

同年11月、九条のシネ・ヌーヴォに「第二回河内家菊水丸映画祭」を観に行ったり(写真下)


この映画祭で観た「河内家菊水丸 けうけうの生」(菊水丸一座の盆踊りツアー長編記録映画。立命館大学映像学部の学生が撮影) という映画がとても良くて、いつかまた観たい観たいと思いながらいまだかなわず。DVD化してほしいマジで。
日本の夏、蒸し暑い夜に響く音頭、お囃子。日本の祭りがなぜ良いのか、良いと感じるのか。太鼓が鳴ると血が騒ぐのはなぜか。練りに混ざりたくなるのはなぜか。
DNAレベルに組み込まれた何かのせいなんだろうな。言葉で説明できない。
河内家菊水丸は自身のルーツや影響受けた先人についてちゃんと教えてくれる(このへん正しいロックンローラーと同じだぜ)ので、最近は京山幸枝若なども聴くようになった。浪曲、浪花節。なるほどそうか、この語り口、歌い回し。良いところをちゃんと盗んで自分のものにしているとわかり嬉しくなる。そういえば、祖父が浪曲をうなっているかすかな記憶がある。どこか旅行に行った宴会場か。なにしろ俺まだ2歳とか3歳だったはず。「じいじの浪曲どうだった?」「うん、かっこよかった」「そうか、そうか」
たしかに上手かった気がする。もっと聞いておけたらよかったんだけどな。まさか、俺の歌の血は祖父譲り?
P.S. 写真一番上「音頭ボーイ」は河内家菊水丸の自伝小説。これはハッキリ言って面白い。河内音頭が好きとか伝統芸能うんぬんとか関係なく面白い。
おすすめ。
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