長谷川光志
憧れのアウトロー〜明日に向かって撃て!〜
ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド。
アウトローに惹かれるのはなぜなんでしょう。
僕があまりに善良だからですか。
カウボーイ、さすらいのガンマン。ザ・アウトローにどういうわけか憧憬の念を抱いてしまう。なぜなのですか。カウボーイハットを被って荒野をパッカパッカ馬で行くアウトロー。カッコいいですね。それがポール・ニューマンでありロバート・レッドフォードなんだから、もう非の打ちどころなくカッコいいんですね。
ご存知と思いますがブッチとサンダンスは実在の人物で、大強盗なんですね。ふたりはなんとも言えない人間味ある人物として描かれて、酒を食らって気持ち良くなったりとてもキュートなエッタとデートを楽しんだり、追手のしつこさに参ったりしながらパッカパッカとどこまでも夜と朝をどこまでも行くのです。それがポール・ニューマンとロバート・レッドフォードだから非の打ちどころがない愛嬌と哀愁を漂わせてるんですね。そしてしびれるほどカッコいい。
ボン・ジョヴィの「Bounce」というアルバムに「Right Side Of Wrong」って曲があるんですが、これはまさしくブッチとサンダンスを彷彿とさせる(というかブッチとサンダンスが歌詞にも出てくる)ロードムービーみたいな曲で、デビッド・ブライアンのピアノが冴える切なすぎるバラード、大好きな曲です。
「目立っちゃダメだリッキー
俺たちはジミー・ギャグニーじゃない
俺を見ろ、仕事を片付けて家に帰るんだ 半分のガソリンでライトの中を走り抜けて
境界の向こうに滑り込む
まるでブッチとサンダンスみたいに
夜明けまで走り続ける
ウイスキーを飲み
カウボーイソングを歌いながら」
インタビューでポール・ニューマンが語ってる。
「ノスタルジアと昔のそれはもう違う。
私はあの頃が懐かしい。
当時、人々はまさに「映画」を撮っていた。
この映画が色あせないのは、喜びと関係があると私は思う。映画を作ることの喜びだ。
映画って喜びなんだ」
聞いてゾクゾクきてちびりそうになった。
そのあと園子温が子供の頃つけていた映画ノートに「明日に向かって撃て!はキライだ。この映画は“絶望”を与えた。ニューシネマ初期のいい例」と書いてあって、これもまたちびりそうになった。
とにかく、好きなものはしゃぶり尽くすように楽しみ味わいたいね。
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