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  • 執筆者の写真長谷川光志

匂う男



男は男らしくあれ。


このことばが伝わりづらく、伝えづらくなった現代。相手の気持ちを推し量り忖度した挙句「人間らしくありたいですね」なんて言ってみるが、はて人間らしいとは何なのか、ますます言葉の迷路に迷いこむ人も多いのではと推測するのですがどうなんですか。そこのところどうなんですか。


「もうハッキリしないんだから!キミはもっと、男らしくしなさいッ!」なんて教師が生徒を叱ったら、現代社会では問題になるのですか?

この“〜らしく”ってことばを糾弾しようとする風潮があるとして、それは時代の要請なのですか。ハラスメントや差別につながる可能性が潜んでいる、という理由で表現の幅が狭められるとしたらそれは言葉を使う生きものつまり人間の大いなる怠慢だとつい思ってしまう人は僕のほかにもたくさんいるはずで、それすら言いづらかったりする場所やタイミングがありますね。


言葉尻だけ切って捨てても意味ないですね。

その表現に込めた意味合いの部分をきちんと伝えて、その言葉や表現がぴたっとフィットしていることをわかってもらう理解させるというのはとても大切で、そうしないと使えることばは無くなるいっぽうな気がしますね。斬新でビビッドな新しい言葉が増えていくのはいいことだけど、時間の風化作用をくぐってきた歴史と趣のあることばが減っていくのは寂しい。人ってなんて純粋で身勝手。


って、そんなことが言いたかったわけじゃないの!


新年おたのしみボックスの中で、コレは面白かったぞってやつ。ブロンソンズ著、


「ブロンソンならこう言うね」


これがものすごくバカらしくて笑えたよってのが言いたかっただけなのに、余計な話が長くなってしまう俺の悪いクセ!ちなみにブロンソンズとは、みうらじゅん&田口トモロヲのコンビ名でした。知らなかったなーCDまで出してるのね!マンダム男の世界、大脱走のテーマ。

みうらじゅんはそりゃはなから好きですけど田口トモロヲに関してはそれこそ「鉄男」的イメージしか持ち合わせてなかったので、ぶったまげました。おもしろいわーホント、笑ったなー。ふたりとも、天才。


チャールズ・ブロンソンと言えば

藤岡弘、

ハンフリー・ボガート

と並ぶ、男の中の男ビッグスリーのひとりです。


世間の囁き声などなんのその、我が道を堂々と行く人が好きでたまらないワタシです。当然ブロンソンにも心撃ち抜かれ、(かなり昔のことですが)憧れのマンダムを買い求め、首筋に軽く塗りつけてみたはいいがその匂いの強烈さに、以後一度もキャップを開けていないのです。

ジェリー・ウォレスの歌う「マンダム〜男の世界」も当然購入しました。DLだけど…。ブロンソンに「レコードで買え!」って言われそう…。



ちなみにボガート&バコールの「三つ数えろ」もみたんです。最高ですね。匂い立つ男たち。タイプではない(どこから目線だ)と思い込んでいたローレン・バコールがやたらカッコよく上品かつセクシーでとても魅力的でした。俺も成長しているのですね。


というわけで新年は、むんむん匂い立つ男臭モノを摂取しつつ、焼きもちを焼いたり再発見したりしてます。

現場からは以上です。


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シンガーソングライター、長谷川光志って いったい何なのだろう と考えてみる。 考えるほどわからなくなる代表格みたいな思いつきの疑問だけれど、考えてみたくなるときだってあるのだ。 ありもしない答えなら自分で作ればいいし、答えに近づくには比べないことだと思った。ただ自分で自分を「これが自分だ」と言えることってなんだろう、と。 それだけのことが難しい。 いったい僕はこれまでなにを支えにして、なにを指針に

歌と夢

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