長谷川光志
【レコ発】立ち上がる姿たち
更新日:2020年7月11日

6月21日の下北沢ビッグマウス
そして
7月4日の日吉Nap。
「何度でも立ち上がる」手売り2days、終了。
コロナ禍で綱渡りなチャレンジを余儀なくされるライブハウス。ライブというエンターテイメント。両日とも有観客で開催して、会いに来てくれた人聴きに来てくれた人がいて、真新しい音源を連れて行ってくれました。思い描いたレコード発売と全然違ったけれど、今この現実の中で最強に嬉しい出来事。まさに記念日でした。
ありがとう。
悩んだ末に配信で聴いてくれたみんな。
ありがとう。

ライブハウスは音楽の火を消さないために努力を続けているし、僕ら歌うたいも魂の火を消さないように戦いを続けている。
災厄で体力は消耗すれどこれは新しい価値観に気づくチャンス。ここで何をつかむかで明日の自分が大きく変わると思っているよ。
シャーベットをとかすようにして僕は
ざくざくと心掘り起こすのさ
今日も昨日をアップデートしながら
世界の片隅で生まれ変わる途上

不安は解消されなくともそれ以上の何かを期待して足を運んでくれたあなたに応えるために。会場に行くか行かないかで悩んでくれたあなたの気持ちに応えるために。そしてまだ出会っていないだけのたくさんのあなたに応えるために俺は昨日の自分をアップデートして、明日を歌っていくよ。
日吉Napのライブではっきりわかった。気づいた、自覚したことがある。だから俺は大丈夫、もう大地をこの二本の足でつかんで魂を歌に変えていけるとそう思った。かっこいいじゃないかこの生き方、そう思った。

変わらないためにどんどん変化する。歌をうたう一番芯の、根本のところが変わらないために。どんどん変わるんだ。嫌われたくないから変わらないんじゃ嫌われたくないあなたに失礼だ。僕らに与えられているのは唯一、未来だけ。有限の未来だけが確かに与えられている。歌うことへのハードルが上がれば上がるほど、歌うことが楽しくなっていくんだ。
「過去」の一大傑作、記憶のモニュメント。
「何度でも立ち上がる」は今まさに響くはずのライブアルバム。
写真を撮ってくれた京子さん、
これからの俺にもっと期待してくださいね。
最大級の感謝を込めて!