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  • 執筆者の写真長谷川光志

軽々しくない「真実」

更新日:2019年10月9日


園子温をどうやって知ったか、そのきっかけを思い出していた。宮台真司と対談してた気がする。映画の話で宮台真司と、その場にもう一人居た気がする。ということはビデオニュースだ。ビデオニュースの5金スペシャルの映画特集だ。そこでは「希望の国」について、映画について、福島と原発事故の被災者について話していた。


真実を伝えるにはドラマなんだと言っていた。ドキュメントよりも劇映画だと。人はカメラを向けられると、マイクを向けられると構えてしまう。カメラを止めると真実が溢れ出す。本当のドキュメントというのはありっこないと言っていた。優れたドキュメンタリーはあるけれど、それは真実をそのまま伝えてはいない。

だから劇映画で極限までリアリティを追求する、ということを言っていた。


「希望の国」を観た。


俺はこの一発でヤラレてしまった。メイキングも観た。ますますヤラレた。園子温という人間に、映画という芸術に、役者という表現者に、葛藤しながら前を向くたくさんの人たちに。

園子温は「なんでこんな映画を撮るのか?」と聞かれたら「あなたはなぜ撮らないのか」と聞きたい、と言っていた。映画の中の世界は限りなく絶望だけれど、この映画は間違いなく「希望の国」だ。


また観たいものが増えたけれど、次は「ヒミズ」に決めている。映画をやるには映画だけ意識してもダメだ、面白い刺激的なものはすべてライバルだ by 園子温

そう。ほんとうに俺もそう思うんだ。


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