top of page
  • 執筆者の写真長谷川光志

Keep on

すり減らしているんじゃない

磨いているんだ

削っているんじゃない

尖らせているんだ

生きているってことは

感じること

感じることをやめないこと

考えること

考えることをやめないこと

一日を布団の中で過ごそうが

歩き回ってくたくたになろうが

オフィスの中できつーく絞られようが

やめない

足止めを食らったとしても

考えることをやめない

思うことをやめない

不自由だらけのこの場所からいつでも

解き放ってくれるイマジネーション

生きている証

絶対に用意されていない答えに向かって

毎秒を考える思う悩む

悩め

答えの出しようのない不思議に向かって

今日も考えるあしたも考える

いつまでも考える

自分だけの悩みを悩み尽くす

不可思議不条理不一致不安定

考えるだけ時間の無駄と誰からも

相手にされないことからまず突っ込んでいけ

それを自分のこととして引き寄せる

存在しないはずの共鳴

聞くんだ耳を澄ませて

考えることは探すこと

答えを見つけることが正解じゃない

そんな簡単な話じゃないんだ

答えのないことについて考えろ

永遠の暗闇の中で

無限の空間の中でひとりで

なぜ?

どうして?

そんなすべての謎に立ち向かう

考えるべき問題が地球上にはごまんとある

考えるに値しないように見える問題もまた無限に

存在しないものを考える

存在しないことを考える

在ることについて、無いことについて

延々と思い考え何度も巡る歩くように考える

心について考える

思うということについて考える

考えることについて考える

よろこび悲しみ驚き悔しさねたましさ

なぜ、好き?

どうして嫌い?

出てくる答えはまず疑え

でなければ答えがスタートだ

なぜ?に対して用意された答えから

またはじまるそこからがほんとうの

考えるということ

考えつづけて

次にたどりついた地点から

また考える

何度でも飛翔する

何度でも沼に足をとられる

誰に褒められることもないし

誰からも評価されないこと

向こう側に落ちたらもう戻ってこららない

そのぎりぎり限界のふちにとどまって

考え続けろ


#詩 #poem #詩作 #ポエム #考える #keepon #思う #悩む #イマジネーション #創作 #表現 #シンガーソングライター #生きる #飛翔

0件のコメント

最新記事

すべて表示

理由

夏になると蘇ってくる記憶がある。 それは蒸し暑い午後に、祖父の腕まくらで昼寝をした記憶ー。 寝転がって見上げた天井の染み、目の前の祖父の肌、夏の粘り気のある暑さに時々窓から吹き込む風の心地よさなど、そのときの光景や感覚は今でも驚くほど鮮やかに思い出すことができる。 中学校に上がってからはさすがに一緒に昼寝をすることもなくなったから、あれは僕の小学生時代。今から30年以上前になる。 祖父母は浜松で豆

これは間違いだ、ということは間違いがなかった。 「わたしはどこかで道を間違えたんだ。」とはっきり彼女は思った。ただ過去のどの場面で、どの選択を謝ったのかはすぐにはわからなかった。 数えきれない選択のすべてを《正解》で数珠つなぎにしたような、私が歩むべき理想のコースがあって、それをあるとき一歩踏み外したのだ。その一歩がどれだけ致命的であるかを思い知った。 踏み違えたポイントを起点にして、あとはどれだ

bottom of page