長谷川光志
カフェ トロワ・シャンブルにて

喫茶店が好きだ。
好きなコーヒーを飲みながらゆっくりできる。
ゆっくり考え事をしてもいいし本を読んでもいい、このようにブログを書いてもいい。そう、今下北沢にあるトロワ・シャンブルでニレブレンドを飲みつつこれを書いている。
黙々と仕事をし余計なことを喋らない店主がいい。
カウンターが時間の経過とお客の膝によって磨かれ、なおかつ毎日手入れが行き届いて黒光りしているのがいい。
喫茶店も呑み屋も同じことだ。
下北沢でもタバコの吸える喫茶店はもう少ないようだ。どこも全面禁煙でそろそろ潮時かなとも思う。でもまた自分で「タバコはもういいや」と諦めがつくまではいいかなと思っている。
喫茶店はひとりが圧倒的にいい。
自分の時間を過ごすのがいい。
終わりの時間も決めないがいい。
いい、いいばかりでまるで舟唄だな。
でもふたりでもいい。
相手によってはふたりもいい。
三人以上だと入れる店も決まってくる。
そうするとお店の良し悪しなど二の次になる。
ひとりで喫茶店に入るということはひとりを楽しみたいのである。ひとりを噛み締めたいと選択しているのだ。だから、どうぞご自由に、あなたの好きなようにテキトーにやってくださいよとでも言うように、黙ってカウンターの奥で仕事をしている店主がいいのです。
好きなものを紹介する、戯れのようなブログでした。