長谷川光志
2019年12月24日の日記
クリスマスとか、年末だとか、そういう実感がなんにもないまま今日は12月24日だ。今年もあと一週間じゃないか。
いま自分でも恐ろしいくらい研ぎ澄まされた感覚になっている。車窓を流れていく町のイルミネーションとか飲み会帰りとおぼしき会社員の集団とか、シートに座ってあの子が可愛かった、いやあっちの子だなんて今夜の余韻を楽しんでいる学生たちの話など聞きながらああ今年も正しく年の瀬は迫っているんだと思いはしても、自分の細胞のひとつひとつが見据えているのは30日のワンマンライブだけで、もうひとつ別の世界の12月24日を歩いてるような感じだ。
ミルクボーイ旋風が沸き起こって、佐野厄除け大師のテレビコマーシャルも流れめたし、クリスマスで女の子はそわそわしてる。店先には新年のお飾りも福袋も並んでる。そして俺は今夜もギターを手に練習する。
ひとり考える。みんなの顔を思い浮かべる。ライブに来てくれるみんなは、俺に何を期待しているのだろうと考える。そもそも俺が届けられるのは、俺が生んで育てた音楽だけなんだ。もしくは生み育てている俺そのものだけ。
全精力を注ぎ込んで期待以上のものを魅せる以外に、果たして何ができるだろう。いやそれだけじゃ足りないのだ、音楽やってるだけじゃ足りない、プラスアルファが必要なのだということはよーくわかっているんだけど、それでも今できるのはいまの俺が音楽に対してとてつもなく情熱的であると伝えることしか思いつかないくらい毎日ギターと、自分と向き合ってます。最新のライブが最高のライブであるはずなんだから。そういう向き合い方を今しているはずだから。
今週も「すまいるシンジケート」は長谷川光志特集です。ワンマン直前スペシャル、発売前のライブ盤から曲も流します。それ以外にも聞いてほしいことをたくさんしゃべってます。なので聴いてください。
ライブに来てほしいと書こうとすると、ライブに来てほしいという気持ちがあまりにまっすぐすぎて、おもしろいこと書けないね。おもしろくならない。仕方ないね、今はこれが精一杯だよ。余裕ないよ。ライブに来てねをこれでもかとエンターテイメントに書けるようになっていたらすごいよね。そうなっていたら、きっとよくがんばったなって言えるときかもね。
でも歯を食いしばってエンターテイメントする今の俺もなかなかのもんだよ。今しか見られない姿だよ。俺だったらこんな奴がいたら本気で己の何かを投影する。でもそれには、ぜんぶが音楽から溢れてしまわないと、それで人生が伝わってしまうくらいでないとダメなんだな、とここまで書いて気づいたよ。
ありがとう。
メリー・クリスマス!
#夢のかけら #日記 #ダイアリー #ワンマンライブ #12月30日 #クリスマス #年末 #2019年 #メリークリスマス #シンガーソングライター #エンターテイメント