• 長谷川光志

ツアーファイナルのこと⑴




(覚悟を決めて書かないと流れて行きそうなので今日は書く。長くなるけど読んでほしい)


ツアーも残すはあと三日。ここまでが「あっという間」なんて言葉では済まされないほど、突き上げられ揺さぶられた濃密な日々だった。


そもそもツアー始めた当初の目的というか目標は「いろんな気持ちを味わいたい」だった。楽しさも興奮も嫉妬でも何でもいいから、とにかくただじっとしていたら味わえないいろんな感情にまみれたいってことだった。やったことない場所で、やったことない歌うたいと、初めてのオーディエンスの前で歌って。そこで感じたすべての感情が俺をまた一歩前に進めるはずだって、本当にそう思った。

そして実際に「なんてこった!」な感情の激流の中を、まっすぐ前を向いて今日まで来た。


“男ならば、たとえ独りでも星を読みながら、波の上を行こう!”


そう。まさしく気分は「海、その愛」加山雄三の日々だった。これはふざけてるんじゃない。大真面目な話なんだ。

若大将の中で光進丸が生き続けているように、俺の中で燃えている炎はどんな荒海にも負けずにますます燃え盛っているのだ。


ツアー残るは

5月18日 下北沢bigmouth

5月19日 八千代台プレイグラウンド


そしてファイナルは

5月26日 日吉Napワンマンライブだ!


このツアーのラストは日吉Napと最初から決めていた。10年前、バンドを抜けて一人アコギを抱え「自信」とは何のことかもわからず、緊張を勢いで誤魔化すようにステージに立った。それが日吉Napだった。いや正確に言えば「緊張する」ということがどんなことかもわかっていなかったのかも。

以来10年、毎月立ち続けている(去年は休んじゃったけど)ライブハウスは日吉Napだけだ。

10年間、長谷川光志の歩みを途切れなく見続けてくれているのが日吉Napということになる。10年。やっぱり長いよ。早かったけど、俺が何を捧げても絶対に戻ることのない時間。


スタートした場所で、ラストを飾りたいと思った。そしてその意味が、ツアーを回る中でじわじわハッキリとわかってきた。とても大きなことだ。その重大さは自分がわかっていればいいことなんだけど、きっとその日は見に来てくれたみんなにも伝わってしまうはずで、きっとこのツアーの最後はそれでいいんだと思う。


オープニングアクトはNodさんにお願いした。

NodさんはNapの店長で、俺の大好きなシンガーソングライターだ。

やり始めた頃はNodさんのステージを見て勝手にコテンパンにされてた。この年月で、ライブハウスのオーナーと出演者という関係を超えて今では勝手にライバルだったり、表現者として音楽と格闘している同士みたいな感覚すら覚えてる。もちろんこの道の大先輩として尊敬はずっとしてる。

Napで10年やってるってことは、Nodさんは俺を休まず10年間見てくれてるってこと。

俺はお願いするときにちゃんと気持ちを伝えたから、Nodさんがどんなステージをしてくれるかとても楽しみ。きっと理解して上がってくれるはずだから。


当日ステージから伝えたいことが多すぎるんだよ。だからそれをもうちょっと書いてもいい気がするけど、やっぱりそのときに言いたい。ちゃんとね、みんなの目を見て言いたいんだよ。伝えたいんだ。



もう自分を誰かと比較して「どうか」なんてこれっぽっちも今の俺には関係ない。俺が、俺として本当に燃えているのか。俺が、俺を追いかけているのかってことが一番大事で、それをツアーの中で嫌ってほど味わった。

俺の中にある、君の中にあるグレイトアンノウンをまっすぐ信じて、このままファイナルのワンマンまで突っ走るよ。


この夜は、この夜にしかないんだ。

12年目の夜には、もう違う俺と君なんだ。

だから、絶対ワンマン、来てほしい。

心のど真ん中で俺がそう言っています。


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