長谷川光志2021年9月30日0 分理由「かわいい」なんて数値化できないし、「優しい」なんて視覚化できないじゃないか。そんな曖昧な理由で君を好きになったんじゃない。君が、君の心が好きだと言っているというそのただ一点を理由にしてなにかを好きになるところ。それが、僕が君を好きになったたったひとつの、何よりも明確な理由。 2021.10.1 #詩 #poem #poetry #ポエム #シンガーソングライター #理由 #reason #作詞の秋
長谷川光志2020年11月6日1 分書きつける日々思考して言葉をつむぐことをやめちゃいけないと、打っては消したり、書いては消したりを続ける。できないことを俎上にのせて卑下するよりも、今できることをやり続けることがきっといい。それがよかったんだってきっと思う。 もともと絵が好きだし書くことが好きで、手書きが好きだ。 納得いくまで何度も何度も書き直す、推敲するのも気持ちがいい。続けていると、あるときピースがきれいに揃う瞬間が突然訪れる。ささやかなエクスタシー。なんでもいいからとにかくなんでも書いていると、指先の動きと脳のはたらきが直結しているのを感じる。ぜんぶが体の一部なんだという気がしてくる。カラダ全体が目になり鼻になり耳になる感じがする。 口の中で音もしないで砕けた右上奥歯の詰め物が ハンバーグと一緒にほろほろ、粉になって溶けてまじって 言葉にならないくらい不味い。(2020.11.5) これは詰めものが取れたときの違和感が、平仮名にしたらいい感じに出た。 #詩 #ポエム #poem #手書き #希望 #ポストカード #一筆箋 #書きつける日々 #日記 #diary #preppy #万年筆 #
長谷川光志2020年2月11日2 分その時は迫るビッグバンの前だって、ぎゅーっとエネルギーを蓄えていたわけでしょう。 つまりそういうことだと思う。 それでいいんだと思う。 心を壊すことも殺すこともしちゃいけないし、できないわけだから、そういうときが必ずくるわけだから、そこに向けて準備だけはしておかなきゃならない。 生きているうちになにかひとつに縛られなさいというきまりがあるとしたら、それが何であるかというのが問題で、もしかしたら何を選ぶかを自分で決めるより、何に縛られるかを自分で決める。そのほうがよっぽど大切なことなのかもしれない。 天命とでもいうような。やるべきことが無限だと感じても、実はひとつしかないかもしれない。たったひとつと決まっていて、そのことにもう気付いているかもしれない。 逃げたと思われてもいいじゃないか。 すべて変わったじゃないか。 価値観もやり方もすべて砕け散った。 それを僕らは何度も経験してきたじゃないか。 自分が決めた場所へ旅立っていくとき、人はいろんな言い方で評するものだ。 右手と左手でバランスをとって、右目と左目で目的地を見定めて、右足と左足で大地を蹴っていくんだから
長谷川光志2020年2月3日1 分脳内散歩、道草、転がる。二月の日曜日、午後4時45分。 向かいの小さな窓から南の空が見えて、 紫を濃紺が浸食している。 たそかれと呟いてみる。 見えくなったらすべてが消えるだろう。 声のしないかくれんぼ。 世界と切り離されるまであとどれくらい? 脳内散歩、道草。 午後4時55分。 濃紺はその濃紺をますます深め 明かりのない深いプールのようだった。 僕はそこに潜りたい。 もうすぐきっとなにも見えなくなるから 僕は見えない水の中で 呼吸なしでいつまでも潜水していられる 秘密の方法を探りたい。 脳内散歩、転がる。 次に窓から見た世界 いきものたちが飛びかい踊り あまりにアンバランスな翼の小さな鳥 大人の顔をした小人、奇妙に発光する虫たち 図鑑で見たことのないいきものたちが いっせいにこちらを向いて 笑っていた。 嘲笑のようでもあり 誘っているようでもあった。 数えきれぬいきものたちが 僕自身が遮断した世界へ 僕を引っ張り出そうとするように いっせいに笑っていた。 見えなくなる瞬間、 何を見るか。 消えてしまうそのときに 僕らはなにをするか。 #詩 #ポエム #poem #詩作
長谷川光志2020年1月31日1 分打ち砕かれて打ち砕かれて がらくたになったからだ こなごなになって 砂に溶けるこころ 風に遊ばれて 流された、彼方まで 遊んでいるように ステップを踏むように スキップで行くように。 ばらばらになってしまっても 怖がることはないよ 怖がらなくていいんだよ 何もなかったんだから。 何もないということが 白日のもとに晒される喜びを がらくたになったこころが 歌う 吹き渡る風の中で 打ち砕かれたことばが響く ナニモコワクナイ ダレニモクダケナイ ナニニモシバラレナイ 裂け目に滲む紅、 滴り落ちて消えない #詩 #ポエム #poem #打ち砕かれて #滴り落ちて消えない #シンガーソングライター
長谷川光志2019年12月30日1 分僕はいま、景色が流れていく。 たくさんの人 たくさんの車 住宅街 ベランダに干しっぱなしの洗濯もの 柿の木と公園 大きな駅ビルの脇を流れる川 いちめんの雲 足元のレイルロード いくつもの駅、たくさんの人 それぞれの生活 線路沿いのグラフィティーアート 家々の窓からもれる明り それぞれの目的地 無数の音楽 つながれた手 ひとりの人 ふたりの人 家族連れと恋人たち それぞれの今日このとき 景色は流れていく。 僕はいま期待に胸をふくらませて 目的地に向かっているところ #詩 #poem #ポエム #僕はいま #景色は流れる #view #landscape #ことば #たくさんの人 #シンガーソングライター #車窓 #目的地
長谷川光志2019年12月21日2 分Keep onすり減らしているんじゃない 磨いているんだ 削っているんじゃない 尖らせているんだ 生きているってことは 感じること 感じることをやめないこと 考えること 考えることをやめないこと 一日を布団の中で過ごそうが 歩き回ってくたくたになろうが オフィスの中できつーく絞られようが やめない 足止めを食らったとしても 考えることをやめない 思うことをやめない 不自由だらけのこの場所からいつでも 解き放ってくれるイマジネーション 生きている証 絶対に用意されていない答えに向かって 毎秒を考える思う悩む 悩め 答えの出しようのない不思議に向かって 今日も考えるあしたも考える いつまでも考える 自分だけの悩みを悩み尽くす 不可思議不条理不一致不安定 考えるだけ時間の無駄と誰からも 相手にされないことからまず突っ込んでいけ それを自分のこととして引き寄せる 存在しないはずの共鳴 聞くんだ耳を澄ませて 考えることは探すこと 答えを見つけることが正解じゃない そんな簡単な話じゃないんだ 答えのないことについて考えろ 永遠の暗闇の中で 無限の空間の中でひとりで なぜ?