長谷川光志2020年12月20日1 分ピースマーク瑞々しいトウモロコシみたいな銀杏の木が灰色の大通りに沿ってリズム良く立っている。 東京の風はすっかり冷気を帯びて、深呼吸をするとこめかみがじんと痺れるこの感じが好きだ。寒い日は歩くことに決めよう。かじかむ指をポケットに突っ込んで歩くと、暖かいが引き受け、冷たいは預けるように...
長谷川光志2020年11月6日1 分書きつける日々思考して言葉をつむぐことをやめちゃいけないと、打っては消したり、書いては消したりを続ける。できないことを俎上にのせて卑下するよりも、今できることをやり続けることがきっといい。それがよかったんだってきっと思う。 もともと絵が好きだし書くことが好きで、手書きが好きだ。...
長谷川光志2020年10月31日1 分ハロウィーンすれ違った救急車にドキリ 今夜はハロウィーン。 たまにしか開いてないバー 店先に座る小さなマリオ。 片膝を抱えて赤と青と 桃みたいな頬。 日没がいきなり風を冷たくして はて、今日何をした。 空欄を無理やり埋めるように 日記を書くようにして ひと駅分を歩く。 闇に溶けながら...
長谷川光志2020年9月13日1 分こころ心に負った傷が痛んで、疼いて、それが続いてもうダメかもしれないというところまで耐えたとき、君の近くに君と同じように痛みに耐えている人がいることに気付くだろう。 そして、その人のために何かできることはないか考えるはずだ。 そのとき「こころの超回復」がおこる。...
長谷川光志2020年6月6日2 分0グラムたとえば「光」という文字 それ自体が光を放つわけではない。 ひとり「愛」と囁いてみても 言葉自体に愛は内包されていない。 「幸せ」も「楽しい」も 「苦しい」もほかのどんな言葉も それだけを抽出すしたら単なる記号で 重さ0グラムの頼りない記号。 実体不在の器みたいなものだから...
長谷川光志2020年6月5日1 分壊せ集団は異物を叩く。 多数の中の少数を叩く。 男の中の女を叩く、女の中の男を叩く。 考え方の違う奴を、思想の違うやつを できない奴をできる奴が、 できる奴を出来ない奴が叩く。 見た目の突飛な奴を、目立つ奴を、 様子のおかしい奴を叩く。 若い奴が年寄りを叩く。...
長谷川光志2020年5月28日1 分対峙して詩 (何度でも立ち上がる)「何度でも立ち上がる」 タイトルそのままに 君は何度でも立ち上がった 俺も、何度でも立ち上がって 歩く。今日を歩く そうだ、何度でも立ち上がって 道標は絶対的な楽しさ 育ってしまった格好良さという幻想 「しがみつく」がネガティブに響くなら 破格の笑顔で突破しようとする...